◆鵠南小学校で「地域安全マップづくり講座」を開催

「地域安全マップづくり講座」は、犯罪に巻き込まれやすい子どもたち自身が実際にまちを歩き、犯罪機会論に基づき地域安全マップをつくることで、「どのような場所で犯罪が起こりやすいか」を理解して、犯罪被害を回避することを目的に、小学校の授業の一環として行っているものです。

今回は、鵠南小学校の4年生3クラス、合計105人が参加し、12月6日に実施されました。

鵠南小学校は、前方は海、後方は引地川という立地であることから、日頃から防災や津波についての学習に力を入れており、最終的に自分の身の安全は自分で守れるような子を目指している、と校長先生からの挨拶がありました。スケジュールやまち歩きの注意事項を確認したのち、ボランティアスタッフの方々が各班について、学校の外へと出発しました。

フィールドワークでは、危険な場所としてあらかじめ学習した「入りやすくて、見えにくい場所」を探しながら歩きます。そのような場所を見つけたら、デジカメで写真を撮り、記録係が手元のマップに印をつけていきます。「駐車場に柵があるか、車がどれくらい停まっているか」「通学路にガードレールがあるか」などをチェックしたり、道を歩いている人にインタビューをしたりもします。

一時間ほどのフィールドワークを終え、教室に戻って地域安全マップの作成をします。撮影した写真をプリントアウトしたものを地図に配置し、それぞれがどのような場所であるか説明を書き込んでいきます。

ただ「安全」「危険」と書くだけではなく、「~だからここは安全」などと理由をつけて書くようにしています。

できあがった地域安全マップは廊下に掲示して、それぞれの班が作ったマップをお互いに見て回りました。

地域安全マップづくりでは、マップを作成することが目的ではなく、子どもたち自身が「ここは入りやすくて、見えにくいから犯罪者が好きそうな場所だ」と気づくことができるようになることを目指し、子どもたちが犯罪の被害者になることを防ぐことをねらいとしています。